ランナーがバス目前で女性倒す、男を逮捕 ロンドン

英ロンドンで歩行者の女性がジョギング中の男にぶつかられて迫って来るバスの目前に転倒した事件で、ロンドン警視庁は10日、高級住宅街のチェルシーで50歳の男を傷害の容疑で逮捕した。
警察は、現場をとらえた防犯カメラの映像を公開して一般からの情報提供を呼びかけていた。
男は事情聴取を受けた後に釈放されたが、警察は引き続き取り調べを続けている。
この事件では今年5月5日、テムズ川に架かるパトニー橋の歩道を歩いていた33歳の女性が、ジョギング中の男にぶつかられて転倒し、車道側に投げ出された。現場には路線バスが迫っていたが、運転手が直前でハンドルを切ってかろうじてよけたため、女性は軽傷で済んだ。
ぶつかった男は15分後、戻る途中で再びこの橋に差しかかったが、被害者の女性が話しかけようとしても分からない様子だったという。
警察によると、現場の映像を公開したところ、市民からかなりの反応があった。捜査員は先に発表した声明で、「被害者は車道に投げ出されて重大な危険にさらされた。女性がひかれずに済んだのは、バスの運転手がとっさに素晴らしい対応をしたためにほかならない」と指摘していた。

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